英会話というと、みっちりかつ正しく英語を伝えないといけないと思っているかたも少なくないかと思いますが、実はそこまで気にする必要はありません。問題なのは会話を理解していてそれに対してレスポンスできるかどうか?という問題ただ一つです。
シンプル、簡単に英語で返せれば問題ないという事と勉強方法についてまとめてみましたので、これから英会話の勉強をするという人は参考にしてみてください。
目次
シンプル、簡単な英語で十分な理由
たとえば、頭が痛いときのことを具体的な例としてあげてみます。
◆「頭が痛いことを伝えたい時」文法を考えて返答するケース
→「頭が痛い(私は頭痛がある)」私/I ある/have 腹痛/headache
◆「頭が痛いことを伝えたい時」シンプルかつ簡単な英語で返答するケース
→「おなかが痛い」headache
文法的には前者の方が正しいですが、口語的というか文語的でしょう。実際のコミュニケーションにおいては後者の「headache」で実際通じますし、より簡潔に伝えられます。
文法的に正しいかどうかというよりかは、コミュニケーションにおいて「私は○○です」なんてことを一々話すこと自体が不必要で、日本語で会話しているときもよりシンプルな言葉で伝えているはずです。
なので、英会話においては「正しいか正しくないか」という部分よりも「簡単に伝えられるかつたえられないか?」という部分で見た方がコミュニケーションをとる相手としてもうれしいでしょう。
簡単、シンプルを心がけるなら言い換えも
コミュニケーションにおいて一番気を付けたいのが「黙る」ことです。特に日本人は正しい英語でないとダメと感じている人が多く、文法的に正しいのかどうか。単語的に正しいのかどうかという点で判断しがちです。
そういった時、文法はめちゃくちゃでも相手に伝わるように工夫するのが大切なことです。我々が日本に来た旅行客に対して思うことと同じです。いつまでたっても黙っていられては問題の解決をしようもないですし、前に進みません。なので、極力伝える努力は必要になってきます。
言葉が出てこない。単語がわからない
例えば「○○があったら知らせてほしい」というシチュエーションが合った時、一番手っ取り早いのが
「if~~~,please let me know」
が定型文としてよく利用されますが、この「let me know」が出てこなかった。表現のレパートリーとしてなかった時、コトバを言い換えて伝えれば何も問題ありません。文法的に正しいかどうかは置いておいて
「please call me」「please teach me」
でも伝えてしまうことが大切です。正しいかどうかは、そのうちボキャブラリーが増えれば自然と身についてきます。大切なのは自分の今あるボキャブラリーでなんとか伝えることになります。正しい、正しくないはひとまずおいておいて伝えることをまず目的として言い換えを考えていきましょう。
ポイント
◆今あるボキャブラリーで伝える努力
◆正しい表現は後から身につく
フレーズで対応してしまう。身体で覚える
言葉というツールを上手に使うということ以前に、コミュニケーションが取れること自体が最終目標かと思います。もちろんその先には、キレイな言葉で正しい語順や使用方法で意思疎通を図るというフェーズがありますが、まず第一にコミュニケーションが”取れる”というところが大切になってきます。
そのため、こういう時はこういうフレーズ(表現)で。というある種定型文的に暗記してしまうのも、学習を初めて間もない方にとってはとても有効的な方法のひとつになります。機械的に「こういうときはこういう表現をする」と体や口で覚えておくのは咄嗟のシチュエーションにおいても生きてきますので、おすすめの方法になります。
ポイント
・定型文でコミュニケーションを円滑に
・口と体でフレーズを覚えてしまう
・応用は、フレーズの中身を変えて対応
簡単なコミュニケーションでは、フレーズを覚えて自分なりに伝えることで十分ですが、それ以上においても有効的な勉強方法になっていますので、中級者においてもおすすめになります。フレーズで覚えたものを、自分なりにアレンジし表現を加えるだけで豊かなコミュニケーションも可能なので、まずはフレーズをベースに体に染み込ませ、次に応用として自分なりのコトバと表現を加えていくようにすれば、ワンステップ上の取り組みができるでしょう。
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