グローバル、海外、インターナショナル等の言葉をよく目撃するようになって長くなったように思いますし、企業の中でも英語スキルの強化や社内評価の一環としてTOEIC等の試験を採用したりしています。
これまでと同様、将来的にも英語能力や会話スキルというのは重視されていくでしょうし、皆さんの英語に対する関心も高いだろうと思います。
では、どうしてここまで英語スキルや会話能力というものを日本企業はこぞって重視しだしたのか?あるいは英語への取り組みを始めたのか?というのは、当然気になってくるでしょうし、知りたいことでもあるでしょう。それらの問いに対して考えられることをまとめてみましたので、参考にしてみてください。
目次
日本の企業の生存戦略
日本企業がこれからすべきこと。それから生き残る上でテーマになることは、下記の2点です。
◆日本の高齢化と人口減少
◆新たなる市場の開拓と可能性
日本の高齢化と人口減少
まず、「日本の高齢化と人口減少」についてですが、皆さん既にご存知の通り日本の人口というのは今後右肩下がりで現象していくことが予想されています。また、高齢者が多くなっているのもご存知の通りです。
高齢者の増加とそれを支える労働人口の減少(目減り)というのは、今日本が直面している大きな問題ではありますが、企業にとって何が問題なのか?というと比較的簡単な話になります。
市場の縮小
これに尽きます。企業があらゆるサービスを提供してきた日本の社会全体の人口が減れば、売り上げも減ります。もちろん不況下でも強い企業というのは存在していますが、社会全体でみれば人口が減れば相対的に売り上げも落ちます。(人が減るので当たり前ですね)
新たなる市場の開拓と可能性
次に「新たなる市場の開拓と可能性」についてお話しましょう。一番最初の問題が表面化してきている昨今でもっとも重要視されている部分になりますが、要は国内の縮小してしまった売り上げを海外で補填する。と言い換えてもいいでしょう。
具体的に挙げるとすれば、「ユニクロ」が海外戦略の上手さが際立っている例でしょうか。かつて、ユニクロは日本でカジュアル且つ廉価な服を売るアパレルでしたが、世界ではユニクロブランドで売り上げを右肩上がりに伸ばしています。
日本でもブランドイメージの刷新と有名デザイナーとコラボによってデザイン性のあるカジュアルだけではないハイセンスなメーカーになりましたが、中国ではユニクロは高級服です。日本より値段が高い商品もあるくらいなのに、売れているというからユニクロの海外戦略と株価の底堅さを如実に表している証拠でしょう。
企業の成長を考えた海外展開
人口減少と減る売り上げの中で生存戦略を企業がとるとしたら、成長著しい国での売り上げ拡大(国内売り上げの補填)という図式になってしまうのは容易に想像できます。
自分の将来と英会話のスキル
ただなんとなく。自分の英語でコミュニケーションを取りたいから。などのばっくりとした動機でも何も問題ありません。英語を勉強する動機として上記のように企業の生存戦略などを考えながら英語を勉強する必要はありませんが、日本のおかれている状況と今後の日本を考えておくもの悪くないでしょう。
自分のスキルや能力として英語を勉強しておき、来るべきその日のために日々準備をしておくというのはとても大切なことです。
何よりも、日本の人口は減少していくことが確実です。よほど抜本的な改革が成功しない限りは出生率も改善しないでしょうし、高齢者が多くなる将来にはおそらく変わらないでしょう。
その中で、自分がどうしていくのか?企業に必要とされる人間とはどういう人なのか?グローバルとかインターナショナルとかの言葉に踊らされるだけではなく、必要なスキルというのは何なのか?をじっくり考えてみてもいいかもしれません。