【比較】イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いと聞こえ方




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目次

イギリス英語とアメリカ英語の聞こえ方の違い

イギリスの英語とアメリカの英語の発音やアクセントが違うというのはよく言われていることですが、実際にどう違うのか?どう聞こえるのかを確認してみたことはないかもしれません。それぞれの特徴や聞こえ方というのがあり、慣れてきて英語を聞けるようになると「あぁイギリスっぽいなぁ。アメリカっぽいなぁ」と違いがわかるようになったりします。

動画を実際に見ていただく前に、より違いがわかるようにそれぞれの特徴を比べておきましょう。

イギリス英語

non-rhotic

rを発音しないこと

アメリカ英語

rohtic

rを発音すること

イギリスとアメリカを比べた場合、「イギリス英語は日本人にとってはっきりと聞こえるけど、アメリカ英語は巻き舌っぽくて何言ってるかわからない。」という声を聞くのも、上記の違いのためにおこる結果です。

例えば

単語例 イギリス英語 アメリカ英語
party パーティー パーリー
water ウォーター ウォーラー
door ドー ドァー
dog ドッグ ダァーグ

日本語でニュアンスを伝えるのもなかなか難しいですが、聞こえ方からしたらこれくらい違う発音になります。アメリカはRが入るので全体的に流れるような言葉かつ単語と単語がつながって聞こえてしまうことがあるのに対し、イギリスは比較的アクセントが聞こえやすくパッパと聞こえてくるので、単語自体は比較的効きやすくなっています。

ほかにもTの発音や語法等の違いもありますが、それよりもとりあえず違いを実際の英語と共に観てみましょう。

 

イギリス英語(男性編)

ハリーポッターで有名なダニエル・ラドクリフですが、彼の英語はわかりやすいイギリス英語でしょう。アクセントや単語の抑揚が強く、単語単語の発音等もアメリカ英語とは聞こえ方が違うのが特徴です。

パッパッと単語単語ではっきり聞こえてくるのもイギリスの英語やアクセントの特徴。

 

アメリカ英語(男性編)

アメリカの人気ドラマ「ビックバンセオリー」のキャラの濃いアメリカのオタク役を演じるジム・パーソンズのインタビューになります。彼の英語とラドクリフ君の英語を比べてみると、違いがよりわかりやすいかと思いますが、アメリカ英語は流れるような発音とアクセントをするのが特徴です。

Rをしっかりと発音するので巻き舌っぽく聞こえて、日本人には聞きにくい部分もあるかと思います

 

イギリス英語(女性編)

女性編、イギリス代表はヘレン・ミレンです。映画クイーンでエリザベス女王を演じたり、REDで往年の凄腕ヒットウーマンを演じた女優さんです。

彼女の英語もラドクリフ君同様、日本人にはしっかりと単語が聞き取れパッパと聞き取れる英語になっています。

 

アメリカ英語(女性編)

アメリカ代表はお騒がせガールであるテイラースイフトです。動画自体2008年のものなので彼女自身初々しい感じが残っていますが、まずは違いを聞いてみましょう。Rの発音やアクセントのつけ方が違うのがよくわかるかと思います。

イギリス内での方言について

イギリス各地で使用されている口頭言語は、発音、アクセント、言い回し、語彙等の面でアメリカ英語よりも地域ごとに大きな差がある。ほんの少し離れた町同士でも発音が違ったり、他の英語圏の人でも理解しにくい方言も多い。イングランドで使われる英語や方言を総括してEnglish English(イングランド語イングランド方言 English language in England)という。他にはウェールズ英語(en)、スコットランド英語、アイルランド英語などの方言系統がある

イギリス英語ーwikipedia

アメリカ内での方言について

イギリス英語ほどの著しい地域差はないが、アメリカ英語にも方言は存在する。アメリカ英語は大きく北部の方言と南部の方言に分けられ、東海岸と西海岸によっても違いがある。また多民族国家であるため、黒人英語など人種・民族・階層ごとの言葉の違い(社会方言)も複雑である。メディアなどで使用される標準的な英語(General American)に最も近いのは中西部の方言であるとされる

アメリカ英語ーwikipedia

イギリス英語とアメリカ英語で迷わない

イギリス英語とアメリカ英語の違いを紹介しましたが、どちらが良くてどちらが悪いというものではありません。聞こえ方の違いや地域による英語の違いを実際に比べてみて理解していただくことがポイントです。

どちらを学べばいいか迷う。どっちのほうがいいのだろう。と迷う必要はありません。私たち非ネイティブはイギリス英語にもアメリカ英語にも属さない非ネイティブ英語になるでしょう。それがジャパングリッシュ(日本語英語)といわれても伝わってしまえば何も問題ありません。

というよりも、英語をある程度話せるようになって初めてこういったアクセントや発音等を気にするフェーズに入るのかなと思います。それまでは、猪突猛進で英語学習にまい進しましょう!

それよりも聞いて聞いて聞きまくる

イギリス英語とアメリカ英語の違いというのは、ちょっとした方言ぐらいの感覚です。それぞれの英語を聞いて「あぁイギリス出身なんだ。アメリカ出身なんだ。」程度がわかるだけで、それほど意識する必要は実はありません。

発音の違いであれこれ考えるよりも、英語をしっかりと聞けることの方がとても大切です。もちろん発音は大事ですが、それよりもまずは英語に慣れて「聞いて聞いて聞きまくる」ことの方がはるかに大切です。そもそも違いがわかるのもそれなりの知識があってこそのものです。まずは、耳を鍛えるためにも英語に慣れることが先決です。

発音を学ぶための方法5選

①映画・ドラマで英語の勉強をする
おすすめの勉強方法を紹介していますので、参考にしてみてください。

②youtubeチャンネルで英語に触れる
英語学習に使えるyoutubeチャンネルをまとめています。

③インターネットラジオで英語の勉強
主要なインターネットラジオサイトと番組の紹介とまとめをしています。

④NHKラジオで英語を勉強する
NHKの英語学習番組をまとめています。初心者からビジネスパーソンまで網羅

⑤おすすめの英会話教材のまとめ
発音や英語の基礎、リスニング強化にもってこいの英会話教材の紹介とまとめ

 

英会話学習における発音の大切さ

英語でコミュニケーションを行うという単純な部分で言えば、発音というのはそこまで重要な部分では正直ありません。発音が不十分でも、それなりに会話できますし、コミュニケーションをとることも何とか可能です。それでもやはり、発音は正しいものであるに越したことはありません。

発音を正しく勉強する意味

①コミュニケーションがスムーズ

至極当たり前の話ですが、日本語訛りが強い英語を話すより正しい発音で会話した方がスムーズにコミュニケーションできるというのは考えなくてもわかることです。日本語訛りでも会話は可能ですが、これから勉強する人においては正しい発音で学んだ方がいいに決まっています。

②英語が聞けるようになる

正しい発音を知っていて、自分で発音できるということ=英語が聞けるということに他なりません。知っていて口に出せる音というのは、ちゃんと聞けるというのも当たり前の話です。

日本の教育の問題点

日本の学校教育では、発音をしっかり勉強するというカリキュラム自体がなく「マイ、ネーム、イズ」のように一語一語区切ったような日本語発音で英語を覚え、日本人同士で教科書の会話例文を読み合ういうケースが目立ちます。授業を受けている生徒も、正しい発音で話すこと自体が恥ずかしく思っていケースもあり、根深いものでもあります。

しかし、本来日本人だって単語の間をいちいち区切って発音しないように、ネイティブも一語一語区切って発音したりしません。さらに、日常会話では省略するコトバがあったり、発音をつなげるルールもあったりと、文法だけに捕らわれていてもリスニング能力は向上しないことも問題です。

根本的に学校で習う英語は、テストで点を取るための勉強であって、ネイティブと会話することを想定して英語ではありません。耳で聞きなれていない発音が自分の口から上手く出ることなどないに等しいので、発音についても注意を払い、しっかりと勉強することが大切です。