英会話における発音が与える印象とその影響を考えて勉強をしていこう




英会話のゴールをお互いの意思疎通とするならば、これから勉強する人にとって発音というのはそこまで問題のあるものではないかもしれません。発音や語順など気にせずにトライ&エラーを繰り返すのが一番です。

とはいえ、英会話における発音のもつ影響や印象を考えたら、しっかりと勉強をしておくことも大切だとわかるのも事実でしょう。まずは、経験を積みその中で正しい発音を習得していくのが大切です。

目次

発音の与える印象

人が初対面の人に受ける印象というのは大きく分けて三つあると言われています。そしてその三つの事柄が与える印象への影響度合いと割合は下記のとおりと言われています。

◆視覚からの印象 約55%

◆言葉遣いや表現からの印象 約35%

◆声のトーンや声量 約10%

視覚から得られる印象というのは私たちが普段生活している中でも当然のように行っている部分で、一番分かりやすい部分でもあるでしょう。身長が高い低い、痩せている太っている、髭があるない…etc

色々あるかと思いますが、実はその視覚以外で大きな割合を占めるのが言葉使いや表現、あるいは声やトーンといった部分になっているのは以外と知られていません。

 

言語の違う背景を持つ人同士ならなおさら

母国語が違う人同士のコミュニケーションにおいてはこの「言葉遣いや表現、声のトーンや声量」といった部分と実はとても重要になってくるのは言うまでもありません。

・何も主張しない(あるいは話せない)

・話せるけどテキトーな言葉を使う

・声が小さく聞き取れない

こういった相手であれば、まずコミュニケーションが十分のとれるかどうか?という部分では相手も不安でしょうし、真剣に話そうというインセンティブも働かないでしょう。

逆に

・表現は拙いが意見はしっかり持っている

・発音も言葉遣いもしっかりしている

・声が大きく聞き取りやすい

こういった相手であれば、印象もだいぶ良いでしょうしコミュニケーション上も不安はないでしょう。ほんの一例に過ぎませんが、相手と意思疎通を「行おうとしている」態度や言葉に影響を受けその人の印象を決定づけている側面があります。

言語が違っても人と人とのコミュニケーション

日本人にもいろいろな性格や人格があり、考え方も違い、人それぞれに癖を持っているように、話す言語が違ったりしても根本的な部分は日本人もネイティブも同じです。

話す言葉であったり、考え方そのものであったり、言葉だけでなく仕草や顔つきなどを観察しながら、本来コミュニケーションをとっているという部分は変わりません。言語が違い、話すことや言葉で相手の考えていることや気持ちを完璧に伝えることができない不安があるのなら、尚更気を付けておくべきことがあるので注意しましょう。

言語が違うからこそ正直に

会話をする中でとても大切なことは、正直になることです。日本人にありがちな、分からないのに分かった振りをする、笑顔でごまかすなどは最低です。理解できないことを話されたら勇気を出して、私の英語能力では理解できません。もう一度説明して下さい。と言うことの方がかえって、お互いの信頼にもつながります。

あやふやさ曖昧さを嫌う人も多いので、はっきりと伝えた方が後々トラブルにもなりませんし、正確なコミュニケーションができるのも言うまでもありません。「わかった」風だったのに全然「理解していなかった」という人が多いのも日本人の特徴です。

正直にはっきりと伝えることで、子供でも分かるように簡単な英単語を使いながら一生懸命これでもかというくらいに説明してくれますし、それでも分からなければ、紙に絵を書いて、ジェスチャーも含めて理解させようとするでしょう。それが本来のコミュニケーションであり、ミスマッチを防ぐ最良の方法でもあります。

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印象は言葉や表現方法からも

もう一つコミュニケーションで大切なことは、スラングを使用しないことです。ネット、映画や雑誌などで知識として知っていることは必要ですが、ネイティブを相手に会話に使用することは止めましょう。

スラングにはちょっとした知識だけでは理解できない意味が含まれています。せっかく仲良くなれたのに、不適切なスラングを話しただけで、貴方の人間性が誤解されるかもしれませんし相手を不愉快にしてしまうかもしれません。

スラングを使用したいのであればネイティブと確固とした信頼関係を作りましょう。そして、スラングの使い方を教えていただきましょう。そうなるまでは、使わない方が得策です。

 

発音は綺麗に、言葉遣いはしっかりしておくことは良い印象を与える

これは当たり前のことになりますが、発音は最低限できているよりもキレイで聞き取りやすいものに越したことはありません。また、時と場所をわきまえた言葉遣いを知っていることそのものも当然プラスに働きます。

ひとつ誤解されがちな点がよくあるのが「日本語には敬語があって英語にはない」というもの。敬語という括りではないにしろ、より丁寧でその場に適切な言葉というのは当然英語にもあります。スラングにおいては使わない方がいいものもありますので、そういった言葉への配慮ができているかできていないかでもだいぶ違います。

カタカナ英語、ローマ字読みはやめよう

最終のゴールであるコミュニケーションという部分ではあまり気になることのない発音ですが、その発音も相手に与える印象の大きな割合を占めているとわかっているなら、初めから正しい発音を勉強していたほうがいいのは言うまでもありません。

特に日本人は和製英語やカタカナ英語というのが身に染みてしまっています。日本人丸出しの英語からステップアップするためにも英語の発音の勉強をしておいた方がいいでしょう。

>>【保存版】注意したい和製英語・カタカナ英語

スラングには要注意、できるだけ避けるのが賢明です

発音の与える印象ということで、色々とご紹介させて頂いておりますが、海外ドラマや映画で多く見たり、聞いたりする「スラング」には、注意が必要です。単語やフレーズそのものが会話調の柔らかいものになっていることもありますし、発音が砕けているものもありますし、知っているあるいは使用することで”ネイティブ”っぽくて格好よく聞こえます。

つい真似してみたくなりますが、使う相手によってや、知らないで使っては失礼になるものも多く含まれています。たとえば「want to」という表現をネイティヴは「wanna」と砕けた言い方をするケースがあります。実際こういう言い方を真似している日本人をよく見かけますが、目上の人や初対面の人にこの言い方をするのは極めてぞんざいで印象が良くありません。

そういった場面やシチュエーション、相手によってしっかりとコトバを使えるようにすることが大切で、カッコいいからといってうっかり真似してしまうと、使った人に対する評価は一気に下がってしまうケースがありますので注意しましょう。私たち日本人のノンネイティブにとっては、言葉やフレーズが持つ微妙なニュアンスまでは分かりづらいのは当たり前です。

英語のスキルが十分で、しっかりと理解してからで十分です。基本的にはスラングを使うことは避けておくのが賢明でしょう。少々「硬い言い方をする人だ」と思われても、格好よさよりは正確さや印象度の高さを優先する方が安全ですし、ドラマや映画に出てくるスラングは反面教師的にとらえる方が無難です。

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